「ゴルフが上手くなりたい!」
その一心で練習場(打ちっぱなし)に通っているのに、「全然ボールに当たらない…」「むしろ下手になっている気がする…」と、悩んでいませんか?
こんにちは!元ゴルフ研修生のkenです。
ゴルフ上達への熱意は素晴らしいことです。しかし、残念ながら、多くの初心者ゴルファーが、良かれと思ってやっている練習が、実は上達を妨げる「間違った練習」であるケースが非常に多いのです。
時間とお金をかけているのに、なぜか上手くならない。その原因は、あなたの才能やセンスのせいではありません。ただ、「正しい練習の順番」を知らないだけなのです。
今回は、私が研修生時代に徹底的に叩き込まれ、そして多くの初心者を指導する中で効果を実証してきた「ゴルフ初心者が最初にやるべき、本当に正しい練習方法」を、具体的なステップに分けてご紹介します。
この記事を読めば、「練習場で何をすればいいのかわからない」という悩みは消え、あなたの一球一球が、確実に上達へと繋がる「意味のある一球」に変わるはずです。
⇩⇩最強の練習法”素振り”を解説した記事はこちら⇩⇩

なぜあなたの練習は「上達」に繋がらないのか?
本題に入る前に、多くの初心者が陥っている「もったいない練習」の典型例を3つご紹介します。もし一つでも当てはまったら、今日の記事があなたのターニングポイントになるかもしれません。
間違い①:いきなりドライバーを振り回す
練習場で最もよく見る光景です。ドライバーで豪快なショットを打つのはゴルフの醍醐味ですが、初心者がいきなり一番長くて難しいクラブを練習するのは、自転車に乗れないうちからオートバイのレースに出ようとするようなもの。ほとんどの場合、変な癖がつくだけで、上達には繋がりません。
間違い②:とにかく多くのボールを、ひたすら打つ
「100球打った、200球打った」と、球数をこなすことに満足していませんか?しかし、間違ったスイングで1000球打っても、それは間違った動きを体に1000回覚えさせているだけ。ゴルフの練習は、量より「質」が圧倒的に重要です。
間違い③:「当てること」だけが目的になっている
目の前のボールに、とにかくクラブを当てる。当たったら次のボールをセットして、また当てる。この繰り返しになっていませんか?これでは、根本的なスイング作りができず、コースに出た時に全く応用が効かない「その場しのぎのショット」しか身につきません。
【最重要】練習の目的を180度変えよう
では、正しい練習とは何なのか?
それは、「ボールを打つこと」を目的としない練習です。
初心者の練習の真の目的は、「ボールがなくても、毎回同じようにクラブを振れる、正しいスイングの”型”を体に覚えさせること」です。ボールは、そのスイングが正しくできているかを確認するための「答え合わせ」に過ぎません。
この意識改革が、あなたを上達への最短ルートに乗せるための、最初の、そして最も重要な一歩です。
脱・初心者!元研修生が教える3ステップ練習法
ここからは、あなたが練習場で具体的に何をすべきかを、3つのステップに分けて解説します。この順番を絶対に守ってください。
【ステップ1】スイングの土台作り!「7番アイアン」で小さな振り幅を極める
あなたの最初の練習パートナーは、ドライバーではありません。クラブセットの基準となる「7番アイアン」です。そして、練習時間の半分以上を、このステップに費やしてください。
なぜ7番アイアンなのか?
7番アイアンは、クラブの長さ、重さ、ロフト角(フェースの角度)が全てのクラブのちょうど中間に位置します。このクラブで正しいスイングを身につければ、他のクラブにも応用が効く、まさに「スイングの教科書」のような存在なのです。
魔法の練習「ビジネスゾーン」を体に叩き込む
プロの世界では、腰から腰までの小さな振り幅のスイングを「ビジネスゾーン」と呼びます。お金を稼げる(=スコアを作れる)ほど重要な動きという意味で、美しいスイングの基本が全てここに凝縮されています。
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スタンスは狭く:足は肩幅より狭く、両足の間にボール1個分くらいのスペースで構えます。
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グリップは短く:クラブを指2本分ほど短く持つと、操作性が上がり、ミート率が向上します。
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振り幅は「時計の8時~4時」:腕の力は抜き、おへそを回す体の回転だけで、クラブを振り子のように振ります。手首はほとんど使いません。
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素振りが7割、ボールを打つのが3割:まずはボールを置かずに、この小さなスイングの素振りを繰り返します。形が安定してきたら、実際にボールを置いて、同じ動きで軽く打ってみましょう。
【この練習のゴール】
力いっぱい振らなくても、「カチッ」という乾いた音と共にボールが真っ直ぐ前に飛ぶ感覚を掴むこと。遠くに飛ばす必要は全くありません。10ヤード、20ヤードでもOKです。
【ステップ2】スイングの育成!振り幅を徐々に大きくする
ビジネスゾーンでのスイングが安定してきたら、いよいよスイングを少しずつ大きくしていきます。ここでも、焦りは禁物です。
振り幅は「時計の文字盤」でコントロールする
スイングの大きさは、感覚ではなく、明確な基準でコントロールします。自分の体を時計の文字盤に見立て、腕の位置で振り幅を決めましょう。
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レベル①:9時~3時(ハーフショット)
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バックスイングで左腕が地面と平行になる「9時」の位置まで上げ、フォロースルーでは右腕が地面と平行になる「3時」の位置まで振り抜きます。
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これもまだ、腕の力ではなく体の回転が主役です。ビジネスゾーンの動きを、そのまま大きくしたイメージです。
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レベル②:10時~2時(スリークォーターショット)
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9時-3時よりもう少し大きく、しかしフルショットよりはコンパクトな振り幅です。
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ここまでくると、下半身も積極的に使い、体重移動も意識し始めます。
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【この練習のゴール】
どの振り幅でも、スイングリズム(テンポ)が一定に保てるようになること。「イチ、ニッ」と心の中で唱えながら、常に同じテンポで振ることを心がけましょう。振り幅が大きくなれば、同じテンポでも自然と飛距離は伸びていきます。
⇩⇩”ハーフショット”を詳しく解説した記事はこちら⇩⇩

【ステップ3】コースを想定した実践練習
ステップ1と2でスイングの土台が固まったら、最後にコースでのプレーを想定した、より実践的な練習に入ります。
ついに登場「ドライバー」の正しい練習法
ここでようやくドライバーの登場です。しかし、いきなりマン振り(全力で振ること)は絶対にしないでください。
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ティーは高く、短く持つ:ボールが当たりやすくなるように、ティーはいつもより高めに設定します。そしてグリップは指2本分短く持ち、コントロール性を重視します。
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7番アイアンと同じリズムで:ドライバーだからといって、力んだり、速く振ったりしないこと。ステップ2で培った、7番アイアンのスリークォーターショットと全く同じリズム、同じ力感で振ることを意識してください。
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目標は「真っ直ぐ軽く飛ばす」:250ヤード飛ばす必要はありません。まずは150ヤードでも良いので、フェアウェイに置けるような、安定したショットを目指します。
スコアを作る「アプローチ」と「パター」の練習を忘れずに
練習場の多くには、アプローチ練習場やパターグリーンが併設されています。多くの初心者はドライバーやアイアンばかり練習しますが、スコアの半分は100ヤード以内のショットとパターで作られます。
練習時間の最低でも2~3割は、このアプローチとパターの練習に使いましょう。特に、1mのショートパットを確実に入れる練習は、スコアに即効性があります。
まとめ:あなたの練習を「上達への投資」に変えるために
最後に、ゴルフ初心者が最初にやるべき練習の鉄則をまとめます。
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目的意識を変える:練習の目的は「ボールを当てること」ではなく「正しいスイングの型を作ること」。
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練習の主役は「7番アイアン」:まずはこの1本で、腰から腰までの小さなスイング(ビジネスゾーン)を完璧にする。
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振り幅は段階的に:スイングは「8時-4時」→「9時-3時」→「フルスイング」と、徐々に大きくしていく。
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ドライバーは最後のお楽しみ:スイングの土台ができてから、7番アイアンと同じリズムで軽く振ることから始める。
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量より質:一球一球、正しいグリップとアドレスを確認してから打つ。100球の乱れ打ちより、10球の丁寧なショットの方が何倍も価値がある。
ゴルフの練習は、時に地味で、孤独です。しかし、正しいステップを踏んでいけば、必ずあなたの努力は報われます。昨日より今日、今日より明日と、少しずつボールが綺麗に飛ぶようになっていく喜びは、何物にも代えがたいものです。
焦らず、着実に。この記事を参考に、あなた自身の成長を楽しんでください。応援しています!
コメント
もう少しだけゴルフしてみたくなります
コメントありがとうございます。
ぜひゴルフ続けてください!
これからもゴルフの魅力を発信していきますのでよろしくお願いします!