【今思えば遠回りだった】ゴルフ初心者がやりがちな「上達しない練習法」5選|元研修生の後悔と告白

練習の成果が出ず、夕暮れのゴルフグリーンで物思いにふける初心者ゴルファー 初心者向けレッスン

練習場には、誰よりも熱心に通っている。
汗だくで何百球もボールを打ち、クタクタになるまでクラブを振り続けている。
なのに、なぜ…。なぜ、コースに出るとスコアは一向に良くならないんだ…?

もしあなたが今、こんな「努力が報われない」という無力感と焦りに苛まれているなら、今日の記事は、あなたのゴルフ人生を根底から変えるかもしれません。

こんにちは!元ゴルフ研修生のkenです。
今でこそ人にゴルフを教える立場にありますが、プロを目指してゴルフに明け暮れていた若い頃の私は、まさに「上達しない練習法の天才」でした。ただがむしゃらにボールを打ち、間違った努力を積み重ね、時間もお金も、そして自信も失いかけていました。

この記事では、そんな私の「黒歴史」とも言える、今思えば完全に遠回りだった練習法を、後悔と自戒の念を込めて赤裸々に告白します。

あなたのその真摯な努力は、決して無駄ではありません。ただ、努力の「方向性」が、ほんの少しだけズレているだけなのです。この記事を読んで、あなたの練習が「上達への最短ルート」に変わる、そのきっかけを掴んでください。

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なぜあなたの「努力」はスコアに結びつかないのか?

本題に入る前に、ゴルフ練習における残酷な真実をお話しなければなりません。それは、「練習量と上達は、必ずしも比例しない」ということです。

間違った練習を1000球打つことの恐怖

練習場で200球、300球と打ち込むと、確かに「練習した感」は得られます。しかし、もしそれが間違ったスイング、間違った意識での練習だとしたら…?
それは、下手になるための練習を300回繰り返しているのと同じこと。間違った動きを体に深く、深く刻み込んでいるだけの、恐ろしい作業なのです。

ゴルフの練習で最も重要なのは、打った球数という「量」ではありません。一球一球にどんな目的意識を持てたかという「質」なのです。

元研修生だった私の「遠回りの日々」

私もかつては、ただボールを遠くに飛ばすことだけが正義だと信じ、ドライバーばかりを力いっぱい振り回していました。たまに出る会心の一発に喜び、ほとんどのミスショットからは目を背ける。コーチに「お前の練習は、ただの自己満足だ」と指摘された時、私は初めて自分の過ちに気づかされたのです。

努力の方向性が間違っていれば、進めば進むほど目的地から遠ざかっていく。あなたの貴重な時間と情熱を、そんな悲しい遠回りに使ってほしくない。その一心で、私の失敗談をお話しします。


【告白】私が遠回りした「上達しない練習法」ワースト5

これは、過去の私自身への戒めであり、今まさに同じ道を歩んでいるかもしれないあなたへの、魂からのメッセージです。

第5位:ひたすらフルショット!「気持ちいい一発」を追い求める練習

練習場の打席に立つと、誰もが気持ちのいいショットを打ちたいもの。そして、たまに出る「ビシッ!」という完璧な一発の快感は、まさに麻薬です。しかし、その一発を追い求め、常に100%の力でフルショットばかりを繰り返すのは、典型的な遠回り練習です。

  • なぜダメなのか?:ゴルフは「再現性のスポーツ」です。100点満点のショットが10球に1回出るよりも、致命的なミスにならない70点のショットが10球中8回打てる方が、スコアは圧倒的に良くなります。フルショットばかりでは、スイングの土台となる体の動きやリズムが全く固まりません。

  • どうすればよかったか?:練習時間の半分以上を、腰から腰までの小さな振り幅(ビジネスゾーン)や、肩から肩までのハーフショットに費やすべきでした。スイングの核となる部分を地道に固めることこそ、安定したフルショットへの唯一の道だったのです。

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第4位:練習場のマットに騙される「偽りのナイスショット」練習

練習場の打席は、非常に打ちやすく作られた人工芝マットです。これが、初心者を甘やかす、優しい地獄への入り口です。

  • なぜダメなのか?:人工芝マットは、地面より滑りやすいようにできています。そのため、多少ボールの手前の地面を叩いてしまう「ダフリ」のミスをしても、クラブヘッドがマットの上を滑って、そこそこボールが飛んでいってしまいます。本人はナイスショットだと思っていても、これが天然芝のコースなら、ボールは10ヤードも飛ばない大ダフリです。この「練習場とコースのギャップ」に気づかない限り、永遠に上達はできません。

  • どうすればよかったか?:ボールの打音に集中すべきでした。「カチッ」というクリーンな音か、「ドンッ」という鈍い音かを聞き分ける。また、ボールの先に仮想の線を引いて、その線上のターフ(芝)を削るイメージで振るなど、マットに頼らずにボールだけを綺麗に捉える意識を持つべきでした。

第3位:苦手クラブを克服しようと躍起になる「一点集中」練習

「3番アイアンが打てない…」「5番ウッドがどうしてもスライスする…」
特定の苦手クラブを克服しようと、そのクラブだけを何十球も、何百球も打ち続ける。この真面目さこそが、上達を妨げる罠になります。

  • なぜダメなのか?:そもそも、3番アイアンのようなロングアイアンは、プロゴルファーでさえ難しいと感じるクラブです。初心者がそれをマスターしようとするのは、あまりにも非効率的。打てないクラブを打ち続けることで、スイングは崩れ、自信を失い、ゴルフそのものが嫌いになってしまうリスクすらあります。

  • どうすればよかったか?:「打てないクラブは、バッグから抜く」という勇気を持つべきでした。そして、自分が最も信頼できる得意なクラブ(例えば7番アイアンやユーティリティ)を徹底的に磨き上げる。苦手克服に時間を使うより、自分の武器を研ぎ澄まし、それを軸にコースを攻めるという発想の転換が必要でした。

第2位:ターゲットを意識しない「ただの球打ち」練習

目の前のネットに向かって、ただ漠然とボールを打ち続ける。これも、非常に多くのゴルファーが陥っている、時間の無駄遣いです。

  • なぜダメなのか?:ゴルフコースでは、常に「幅数十メートルのフェアウェイ」や「直径数十メートルのグリーン」という、明確なターゲットに向かってボールを打ちます。そのためには、目標に対して体を正しく向ける「アライメント」の技術が不可欠です。ターゲットを意識しない練習では、この最も重要な技術が一切身につきません。

  • どうすればよかったか?:練習場でも、1球ごとに明確なターゲット(例えば150ヤードの看板など)を設定するべきでした。そして、ボールの後方からターゲットを確認し、足元にクラブを置いて体の向きを合わせるなど、コースさながらのルーティンを繰り返すべきでした。この地道な作業こそが、方向性を安定させる鍵だったのです。

第1位:栄光あるワースト1位!「ドライバーしか振らない」練習

そして、私が最も多くの時間と情熱を無駄にした、栄光あるワースト1位がこれです。練習場に行けば、まずドライバー。締めにドライバー。とにかくドライバー。

  • なぜダメなのか?:理由は明確です。ゴルフのスコアの約7割は、100ヤード以内のアプローチショットとパッティングで作られるからです。18ホール中、ドライバーを使うのは最大でも14回。それに対し、アプローチやパターは、その何倍も打ちます。つまり、最もスコアに影響の少ないクラブの練習に、最も多くの時間を費やすという、致命的な矛盾を犯していたのです。

  • どうすればよかったか?:スコアメイクの構造を正しく理解し、練習時間の半分を、アプローチとパターの練習に割り当てる勇気を持つべきでした。ドライバーの快感は一時的なもの。しかし、アプローチが寄る喜び、パットが入る快感こそが、真のスコアアップに繋がるのだと、もっと早く気づくべきでした。

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遠回りから最短ルートへ。練習の「質」を劇的に変える3つの意識改革

過去の私のような遠回りを、あなたにはしてほしくありません。明日からの練習を「上達への投資」に変えるための、3つの意識改革を提案します。

意識改革①:練習の目的を「当てる」から「正しい形で振る」へ

ボールは、あなたのスイングが正しくできたかの「答え合わせ」の道具に過ぎません。練習の本当の目的は、ボールがなくても毎回同じ動きを再現できる、美しいスイングフォーム(型)を体に覚えさせることです。ボールを打つ前に、必ず素振りでフォームを確認する癖をつけましょう。

意識改革②:練習場を「本番コース」に見立てる

単調な球打ちに別れを告げましょう。1球ごとに使用クラブを変え、ターゲットを変え、アドレスの向きから作り直す。頭の中で「〇〇カントリー、1番ホール、Par4…」とシミュレーションしながら打つ「仮想ラウンド練習」は、あなたの集中力と応用力を劇的に高めます。

意識改革③:「記録」をつけて自分を客観視する

練習ノートを作り、日付、打った球数、その日のテーマ、気づいたことなどを簡単に記録しましょう。また、スマホで自分のスイングを撮影し、プロのスイングと比較することも非常に有効です。自分を客観的に見る「もう一人の自分」を持つことが、独学での遠回りを防ぐ最大の武器になります。


まとめ:もう、遠回りはやめよう。あなたの努力を「上達」に直結させるために

振り返ってみれば、私が遠回りした練習法には、ある共通点がありました。それは、「地道な基礎練習から逃げ、目先の快感を追い求めていた」ということです。

  • 気持ちいいフルショットばかり打つ

  • マットの助けを借りてナイスショットと勘違いする

  • スコアに直結しないドライバーばかり練習する

これらの練習は、一見楽しいかもしれません。しかし、それは上達という目的地から、あなたを少しずつ遠ざけているのです。

もう、報われない努力に時間を使うのはやめましょう。
明日からの練習では、ぜひ、小さな振り幅のスイングに時間を使い、アプローチ練習に情熱を注いでみてください。地味で退屈に感じるかもしれませんが、その一球一球こそが、あなたのゴルフを確実に、そして劇的に変える「魔法の一球」なのです。

あなたの真摯な努力が、正しい方向へ向かうことを、心から願っています。

 

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