「初めてコースを回ったけど、スコアがボロボロで心が折れそう…」
「ゴルフ初心者のスコア平均って、一体どれくらいなんだろう?」
「周りの人はみんな上手に見えるけど、自分だけ下手なんじゃないか…」
ゴルフを始めたばかりのあなたが、今まさにこんな悩みを抱えているなら、この記事はきっとあなたの心を軽くし、次への一歩を踏み出す力を与えてくれます。
こんにちは!元ゴルフ研修生のkenです。
研修生時代、私は数え切れないほどの初心者ゴルファーのデビューに立ち会ってきました。そして、ほぼ全員が同じように「スコア」の壁にぶつかり、一喜一憂する姿を見てきました。
結論からお伝えします。
ゴルフ初心者の最初のスコアなんて、気にする必要は全くありません!
この記事では、巷で言われる「初心者の平均スコア」の真実から、あなたが目指すべき現実的な目標設定、そして多くの人が遠回りしてしまうスコアアップの最短ルートまで、私の経験の全てを注ぎ込んで徹底解説します。
スコアの呪縛から解放され、ゴルフを心から楽しむためのヒントが、ここにあります。
【衝撃の真実】ゴルフ初心者の「平均スコア」は存在しない?
まず、あなたが最も気になっているであろう「初心者の平均スコア」について、少し厳しい現実と、それ以上に大切な希望をお話しします。
なぜ「平均」を気にしてはいけないのか?
インターネットで「ゴルフ 初心者 スコア 平均」と検索すると、「120〜140くらい」といった情報がたくさん出てきます。これは一つの目安にはなりますが、鵜呑みにしてはいけません。なぜなら、この「初心者」という言葉の定義が非常に曖昧だからです。
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練習場でしっかりレッスンを受けてからデビューした人
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運動神経抜群で、見よう見まねでそこそこ打ててしまう人
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ほとんど練習せずに、いきなりコースに連れてこられた人
これら全てが「初心者」として一括りにされています。練習量も、運動経験も、コースの難易度も全く違う人たちのスコアを「平均」として比べても、何の意味もありません。あなたが150叩いたとしても、それは決して恥ずかしいことではないのです。
元研修生が見た「リアルな初ラウンドスコア」
私が実際に見てきた、全くの未経験者のリアルな初ラウンドスコアは、140〜160がごく普通です。中には180以上叩く人も珍しくありません。
考えてみてください。止まっているボールを、長い棒で、小さなターゲットに向かって打ち、18回も繰り返す。こんなに複雑で難しいスポーツは他にありません。最初から上手くいくはずがないのです。
大事なのは、最初のスコアではなく、そこからどう楽しんで、どう成長していくかです。
スコアよりも大切な「最初の目標」
初ラウンドでスコアを気にするのはやめましょう。それよりも、もっと楽しくて価値のある目標を設定することをおすすめします。
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目標①:空振りしない(当たればOK!)
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目標②:ボールを前に飛ばす(横や後ろに行かなければ上出来!)
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目標③:1回は「ナイスショット!」と褒められる当たりを出す
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目標④:ルールとマナーを覚えて、同伴者に迷惑をかけない
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目標⑤:とにかく一日を楽しむ!
これらが達成できれば、あなたの初ラウンドは大成功です。スコアカードの数字は、ただの記念品だと思ってください。
脱・初心者!「100切り」までの現実的なロードマップ
最初のスコアに一喜一憂するステージを卒業したら、次はいよいよ本格的なスコアアップを目指しましょう。多くのゴルファーが目標にする「100切り」までの道のりを、3つのステップに分けて具体的に解説します。
STEP1:まずは「120切り」を目指す【全てのホールのダブルボギーペース】
これが初心者ゴルファーが最初に目指すべき、最も現実的で重要なマイルストーンです。
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目標スコア:120
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計算式:18ホール × 2打オーバー(ダブルボギー) = 36オーバー → Par72 + 36 = スコア108
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考え方:全てのホールで「パーの数+2打」で上がれば達成できます。例えば、Par4のホールなら6打でOK。パーやボギーは「ラッキーなボーナス」と考え、ダボで上出来、トリプルボギー(+3打)でも焦らない。このメンタルが非常に重要です。
【120切りを達成するための練習法】
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7番アイアンで100ヤードを安定して打つ練習:フルショットではなく、ハーフショットで確実に当てる感覚を養います。
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アプローチ練習:グリーン周りから3回でカップインさせる(乗せて、2パット)練習を徹底します。
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ドライバーは「OBしないこと」が最優先:飛距離は求めず、フェアウェイの広い方向へ、軽く振って当てることを意識します。
STEP2:「110切り」の壁【ボギーペースへの挑戦】
120を切れるようになったら、次の目標は110切りです。ゴルフがどんどん楽しくなってくるステージです。
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目標スコア:110
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考え方:18ホールのうち、半分(9ホール)をボギー(+1打)、残り半分をダブルボギー(+2打)で回れば達成できます(9×1 + 9×2 = 27オーバー → Par72 + 27 = スコア99…あれ?100切りできちゃいますね)。つまり、全ホールダブルボギーを叩かない、いくつかのホールでボギーを取る、という意識が大切になります。
【110切りを達成するための練習法】
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100ヤード以内を3打で上がる練習:セカンドショットでグリーン近くまで運び、そこから「アプローチ+2パット」を徹底します。
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得意なクラブを1本作る:7番アイアンでも、ユーティリティでも何でもOK。「これなら自信を持って100ヤードは運べる」というクラブを1本作ると、コースマネジメントが非常に楽になります。
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パター練習:1mのショートパットを外さない練習をしましょう。3パットを減らすことが、110切りの鍵です。
STEP3:夢の「100切り」達成へ【マネジメントの領域】
110が安定して切れるようになれば、100切りはもう目の前です。ここからは、技術だけでなく「考え方(コースマネジメント)」が重要になってきます。
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目標スコア:99
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計算式:9ホールをボギー(+1打)、9ホールをダブルボギー(+2打)で回れば達成。
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考え方:「パーを獲りに行く」のではなく、「いかにダブルボギーを叩かないか」という守りのゴルフが重要になります。難しいホールでは無理せずダボでOKと割り切り、チャンスホールで確実にボギー以上を狙う。このメリハリが大切です。
【100切りを達成するための練習法】
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番手ごとの飛距離を正確に把握する:練習場で、各クラブで何ヤード飛ぶのかをしっかり記録します。これがコースマネジメントの基礎になります。
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傾斜地からのショット練習:練習場に傾斜マットがあれば、積極的に活用しましょう。コースでは平らな場所から打てることの方が少ないです。
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「大叩き」を防ぐ技術:ドライバーでOBが出たら、次は安全なクラブで刻む勇気。林に入れたら、無理にグリーンを狙わず、まずはフェアウェイに出す。この「賢明な判断」が100切りには不可欠です。
スコアを縮めるための「思考法」と「練習のコツ」
がむしゃらにボールを打つだけでは、スコアはなかなか縮まりません。元研修生として、これだけは伝えたい「上達のコツ」をご紹介します。
スコアの半分は「グリーン周り」でできている
多くの初心者は、ドライバーやアイアンの練習に時間を費やしがちですが、それはスコアメイクの遠回りです。
スコアカードを思い出してください。18ホールで、ドライバーを打つのは最大14回。しかし、パターは最低でも18回、アプローチも10回以上は打ちます。つまり、スコアの約半分は100ヤード以内、特にグリーン周りでのプレーで構成されているのです。
練習時間の半分を、アプローチとパターに使いましょう。これだけで、あなたのスコアは劇的に、そして即効性をもって改善します。
「できないこと」を増やすより「できること」を磨く
あれもこれもと、全てのクラブを完璧に打てるようになる必要はありません。
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ドライバーが苦手なら、ティーショットはユーティリティや7番アイアンでOK。
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長いアイアンが当たらないなら、短いアイアンを2回打てばいい。
大切なのは、自分の「できること(得意なクラブ、得意な距離)」を正確に把握し、コースではその「できること」を最大限に活用する戦略を立てることです。苦手なことを無理にやろうとすることが、大叩きの原因になります。
記録をつけることの魔法の効果
練習やラウンドの後に、簡単な記録をつけることを強くおすすめします。
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練習記録:日付、練習した内容(例:7Iでハーフショット100球)、気づいたこと。
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ラウンド記録:スコア、パット数、OBの数、良かった点、反省点。
記録をすることで、自分の成長が可視化され、モチベーションが維持できます。また、自分の弱点が明確になり、次の練習で何をすべきかが分かります。この地道な作業が、あなたを確実に上達へと導きます。
まとめ:スコアに縛られず、自分の成長を楽しもう!
最後に、ゴルフ初心者だった頃のあなた自身に、そして今のあなたに伝えたいメッセージです。
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最初のスコアは気にしない! 150叩いても、それがあなたの素晴らしいゴルフ人生のスタート地点。
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他人と比べない! 比べるべきは、いつだって「昨日の自分」。
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まずは「120切り」を現実的な目標にしよう。 全ホール「ダボでOK」の精神で。
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練習時間の半分はアプローチとパターに。 それがスコアアップの最大の近道。
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ゴルフはミスを楽しむスポーツ。 ナイスショットは奇跡、ミスは当たり前。その中でどう立て直すかを楽しむのがゴルフの醍醐味です。
スコアは、あなたのゴルフの楽しさを測るためのものではありません。あくまで、自分の成長を確認するための「ものさし」の一つです。
数字に一喜一憂するのではなく、青い空の下でボールを打つ気持ちよさ、仲間と笑い合う楽しさ、そして昨日より少しだけ上手くなった自分を褒めてあげる。そんなゴルフの魅力を、ぜひ大切にしてください。
あなたのゴルフライフが、スコア以上に豊かなものになることを心から願っています。
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