「ナイスパー!」「今の、惜しいボギーだったね」
「次のホール、OBだけは気をつけよう」
「あー!またスライスしちゃった…」
ゴルフコースや練習場で、こんな会話が飛び交うのを聞いて、「…えっと、どういう意味だろう?」と、内心ドキドキしながら愛想笑いでやり過ごした経験はありませんか?
こんにちは!元ゴルフ研修生のkenです。
ゴルフの世界は、カタカナや英語の専門用語で溢れています。その独特の言葉の壁に、ゴルフの楽しさを感じる前に、心が折れそうになってしまう初心者の方は少なくありません。
でも、安心してください。
あなたが今、分厚いゴルフ用語辞典を丸暗記する必要は全くありません。
今回は、私が研修生時代から「これだけは知らないと話にならない!」と感じてきた、絶対に覚えておくべき必須用語(初心者用)を20個だけ厳選しました。
この記事を読めば、あなたは同伴者との会話にスムーズについていけるようになり、ゴルフが10倍楽しくなるはずです。さらに、用語を理解することは、自分のプレーを客観的に分析し、スコアアップを目指す上でも不可欠。もう、知ったかぶりで恥ずかしい思いをすることはありません。
さあ、ゴルフの世界への扉を開ける「合言葉」を一緒に学んでいきましょう!
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なぜゴルフ用語を覚える必要があるのか?
「ただボールを打つだけじゃダメなの?」と思うかもしれません。しかし、用語を覚えることには、計り知れないメリットがあります。
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① 会話が弾み、ゴルフが10倍楽しくなる
同伴者の「ナイスバーディー!」に心から「すごい!」と言えたり、自分のミスを「ダフっちゃいました」と的確に伝えられたりするだけで、コミュニケーションの質が劇的に向上します。 -
② スムーズなプレー進行(プレーファスト)に繋がる
「暫定球お願いします」といった指示の意味が瞬時に分かれば、プレーの進行を妨げることがありません。これは、ゴルフマナーの根幹に関わる非常に重要なポイントです。 -
③ 自分の上達度合いを正しく理解できる
「ボギーペースで回れるようになった」など、自分の成長を共通言語で測れるようになります。これは、モチベーションを維持し、次の目標を設定する上で不可欠です。
【元研修生が厳選】ゴルフ初心者のための必須用語20選
それでは、いよいよ本題です。まずはこの20個をマスターしましょう!カテゴリー別に分けたので、少しずつ覚えていってください。
【スコア編】これがないと始まらない!スコアの基本用語
① パー(Par)
各ホールに定められた「基準打数」のこと。例えば、Par4のホールなら、4打でカップインさせることが基準となります。スコアカードには「0」や「E(Even)」と表記されます。
② ボギー(Bogey)
基準打数(パー)より「+1打」多いスコアのこと。Par4のホールを5打で上がると「ボギー」です。初心者のうちは、ボギーが取れたら「ナイスプレー!」と自分を褒めてあげましょう。
③ ダブルボギー(Double Bogey)
基準打数より「+2打」多いスコア。通称「ダボ」。Par4なら6打です。初心者が100切りを目指す上では、このダブルボギーをいかに叩かないか、というよりは「ダボで収める」という意識が非常に重要になります。
④ バーディー(Birdie)
基準打数より「-1打」少ないスコア。Par4を3打で上がる、素晴らしいプレーです。鳥のように飛ぶほど良い当たり、という意味が語源。もし取れたら、一日中自慢してOKです!
【コース編】「今どこにいる?」が分かる必須用語
⑤ フェアウェイ(Fairway)
ティーショットを打った後、ボールが落ちるメインのエリア。芝が短く刈り込まれていて、最もボールが打ちやすい場所です。ゴルフコースの「天国」とも言えます。
⑥ ラフ(Rough)
フェアウェイの両脇にある、芝が長く伸びたエリア。ボールが沈んで打ちにくく、飛距離も出にくいため、ショットの難易度が上がります。まさに「地獄」への入り口です。
⑦ グリーン(Green)
各ホールの最終目的地。パターを使ってボールを転がし、カップインを目指す特別なエリアです。芝が非常にデリケートに管理されているため、走ったり、スパイクを引きずったりするのは厳禁です。
⑧ バンカー(Bunker)
コース内に意図的に作られた、砂の入った窪地のこと。一度入ると脱出するのに特殊な技術が必要なため、多くのゴルファーを苦しめます。
⑨ ハザード(Hazard)
バンカーや池など、プレーを困難にするために設置された障害物の総称です。「池ハザード」などと使います。初心者は、まずこのハザードを避けるコース取りを考えるのが上達の近道です。
⑩ OB(アウトオブバウンズ)
「Out of Bounds」の略で、プレーが禁止されている区域のこと。コースの左右に白い杭で示されていることが多く、ここにボールが入ってしまうと、1打罰を加えて、元の場所に近い所から打ち直す必要があります。スコアを大きく崩す最大の原因です。
【ショット編】どう打ったかが分かる基本用語
⑪ ティーショット(Tee Shot)
各ホールの1打目のこと。ティーイングエリアという決められた場所から、ボールをティーという台座に乗せて打ちます。
⑫ アプローチショット(Approach Shot)
グリーン周りから、ピン(カップに立っている旗)にボールを「寄せる」ための短いショット全般を指します。スコアメイクの心臓部であり、この技術を磨くことが上達の鍵です。
⑬ パット(Putt)
グリーン上で、パターという専用クラブを使ってボールを転がし、カップに入れるショット。ゴルフの最終局面であり、最も繊細な感覚が求められます。
【ミスショット編】”あるある”で納得!自分の状態を知る用語
⑭ スライス(Slice)
(右利きの場合)打ったボールが、利き手側に大きく右に曲がっていく球筋のこと。初心者の9割がこのスライスに悩まされます。まずはスライスと友達になることから始めましょう。
⑮ フック(Hook)
スライスの逆で、利き手と反対側に大きく左に曲がっていく球筋のこと。上級者でも悩まされることがある、厄介なミスです。
⑯ ダフリ(Duff)
ボールの手前の地面を叩いてしまうミスショット。ボールが全く飛ばず、手に大きな衝撃が来ます。「ダフる」とも言います。
⑰ トップ(Top)
ダフリとは逆に、ボールの赤道より上(頭)を叩いてしまうミス。ボールは低い弾道で、チョロチョロとしか転がりません。グリーン周りでやると、大惨事になります。
【安全&マナー編】知らないと本当にマズい!最重要用語
⑱ フォアー!(Fore!)
自分の打ったボールが、隣のホールや人がいる方向に飛んでしまった際に、危険を知らせるための叫び声です。これは、マナーであると同時に、安全を守るための絶対的な義務。恥ずかしがらずに、人生で一番大きな声で叫んでください。
⑲ 暫定球(Provisional Ball)
ティーショットがOBや、林に入って見つからない(ロストボール)の可能性がある場合に、「念のため」打っておく予備のボールのこと。これを打っておかないと、ボールが見つからなかった場合に、またティーイングエリアまで戻って打ち直さなければならず、プレーの進行を大幅に遅らせてしまいます。「OBかもしれないので、暫定球を打ちます」と宣言してから打ちましょう。
⑳ プレーファスト(Play Fast)
プレーの進行を速やかに行うという、ゴルフにおける最も重要なマナーのこと。ショットを急ぐのではなく、クラブを数本持って移動したり、自分の打順が来たらすぐに打てる準備をしておくなど、ショット以外の時間を短縮する意識を指します。
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まとめ:用語は、ゴルフを深く楽しむための「共通言語」
今回ご紹介した20の必須用語、いかがでしたか?
一度に全てを覚える必要はありません。まずは、ラウンドの予定があるなら、【スコア編】と【安全&マナー編】だけでも頭に入れておくと、安心してコースデビューできるはずです。
ゴルフ用語は、単なる言葉ではありません。それは、仲間と楽しさを共有し、自分の成長を確かめ、何よりゴルフという素晴らしいスポーツへの敬意を示すための「共通言語」なのです。
この共通言語を使いこなせるようになれば、あなたのゴルフライフは、今よりもっと色鮮やかで、もっと奥深いものになるでしょう。さあ、自信を持って、ゴルフの世界での会話を楽しんでください!
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